2019年2月19日 (仮訳)中国南部産の広義Aleurodiscus属菌3新種 Tian, Y. et al., 2018. Three new species of Aleurodiscus s.l. (Russulales, Basidiomycota) from southern China. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/25901/ [Accessed February 19, 2019] 【R3-05966】2019/2/19投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国南部からAleurodiscus bambusinus、A. isabellinus、およびA. subroseusの3新種を記載した。 3種はそれぞれ江西省、雲南省、広西チワン族自治区・貴州省で採集され、タケの枯稈や材に発生し、担子胞子は2種が平滑で1種が小刺状であった。 中国産Aleurodiscus属26種の検索表を掲載した。 中国江西省宜春市宜豊県官山自然保護区 (新種) Aleurodiscus bambusinus S.H. He & Y.C. Dai 語源…タケの 【よく似た種との区別】 Aleurodiscus dextrinoideophyses 中国に分布する 同じタケを宿主とする 担子器が4胞子性 担子胞子表面が平滑 アカントフィシスを有する 生殖菌糸にクランプを欠く ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なりアカントフィシスが非デキストリノイドではなくデキストリノイド ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Aleurodiscus tropicus 中国に分布する 同じタケを宿主とする 担子器が4胞子性 担子器にアカントフィシス様の付属糸を有する 担子胞子表面が平滑 アカントフィシスが無色 アカントフィシスが非デキストリノイド 生殖菌糸にクランプを欠く ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より子実体表面が詰まっているのではなく粗い 本種より担子胞子のサイズが僅かに大きい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Aleurodiscus aberrans 本種と異なりアジア以外における分布が知られている 本種と異なりタケではなく被子植物を宿主とする 本種と異なり担子器表面が平滑 Aleurodiscus rimulosus 本種と異なりアジア以外における分布が知られている 本種と異なりタケではなく被子植物を宿主とする 本種と異なり担子器表面が平滑 中国雲南省大理市蒼山自然保護区 (新種) Aleurodiscus isabellinus S.H. He & Y.C. Dai 語源…黄褐色の(子実体の色から) 【よく似た種との区別】 Aleurodiscus thailandicus 中国に分布する 同じタケを宿主とする 子実体が黄色 担子器が4胞子性 担子器表面が平滑 担子胞子表面が平滑 アカントフィシスが黄色 アカントフィシスが非デキストリノイド 生殖菌糸にクランプを欠く ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりタイにおける分布が知られている 本種と異なりアカントフィシスの基部が円筒形または棍棒形でない 本種と異なりグレオシスチジアに1型ではなく2型を有する ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Vararia spp. 子実体が黄色~帯黄褐色 子実体が柔らかい 本種と系統的に異なる 中国広西チワン族自治区桂林市興安県猫児山国家級風景区 (新種) Aleurodiscus subroseus S.H. He & Y.C. Dai 語源…類ばら色の(新鮮時の子実体の色から) 【よく似た種との区別】 Aleurodiscus wakefieldiae 中国に分布する 同じ被子植物を宿主とする 材に生息する 子実体が新鮮時帯桃色 担子胞子が楕円形 担子胞子に装飾を有する アカントフィシスを豊富に有する アカントフィシスが非アミロイド ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より担子器が長い 本種より担子胞子のサイズが大きい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Aleurodiscus penicillatus ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり中国ではなく米国などに分布する 本種と異なり被子植物ではなく裸子植物を宿主とする 本種より担子胞子の幅が広い ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Aleurodiscus mirabilis(ニクコウヤクタケ) 中国に分布する 同じ被子植物を宿主とする 材に生息する 子実体が帯桃肉色 担子胞子が楕円形 担子胞子に装飾を有する アカントフィシスを豊富に有する アカントフィシスが非アミロイド 本種と異なり担子器基部表面が疣状 本種より担子胞子のサイズが大きい Aleurodiscus corticola 同じ被子植物を宿主とする 担子胞子の形態が類似している グレオシスチジアが数珠状 本種と異なり中国ではなくアルゼンチンなどに分布する 本種と異なり子実体がクッション形および瘤状 本種と異なりアカントフィシスを欠く